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週報
Weekly Report

公開日:2024/5/14 第2931回例会  内容:第2930回(2024/5/7)レポート

例会予定

**第2931回例会のスケジュール**
5/14(火)卓話 講師:濱根 眞澄様(株式会社ホンダ・レーシング 元代表取締役)  演題:「ホンダの歴史とHRC」 会場:THETA MU(シータミュー)

**次回以降のスケジュール**
5/21(火)定款の規定により休会 五十嵐年度 第2回親睦ゴルフ大会
5/28(火)イニシエーションスピーチ 講師:柳 麻貴会員・佐塚 慶輔会員  会場:THETA MU(シータミュー)
6/4(火)クラブ協議会 会場:THETA MU(シータミュー)
6/11(火)ホタル観賞会 会場:文化幼稚園自然観察園
6/18(火)定款の規定により休会
6/25(火)最終夜間例会 会場:掬水亭

お客様紹介

村山 宣章 副会長

皆さんこんにちは。
お客様の紹介をさせていただきます。
クラブの元会員でいらっしゃいます、大舘則夫様でいらっしゃいます。

会長の時間

五十嵐 俊昭会長

皆様、こんにちは。5月に入りましたが、気温の変動が激しいです。今日、明日は暖かくなりそうですが、明後日以降は再び寒くなるとの予報です。皆様には体調管理に十分な注意を払っていただきたいと思います。

4月には、クラブ地区協議会が開催され、多くの方々が参加されました。私はその中で、今回ちょっと異例な役割を担当しました。私と幹事と副会長で駐車場係を務めさせていただきました。最初は少し戸惑いましたが、実際にやってみると意外に面白く楽しむことができました。その後、研修会などに参加し、1日を過ごしました。来年度は、五十幡ガバナーの下、倉片ガバナー補佐、クラブの方は鳥居会長の年度となります。皆様には頑張っていただきたいと思っています。

さて、会長の時間で話す内容について、昨日夜考えてみたところ思い浮かんだことがありました。その内容をお話しさせていただきます。

4月は多くの企業で新入社員が入社される時期だと思います。当社では今年は新入社員が入社することはありませんでしたが、大手企業では100人や200人といった大規模な人数で新入社員が採用されております。私どもの会社は所沢本社ではありますが、渋谷の拠点では数多くのIT業界の会社とお仕事をさせていただき交流があります。IT業界の交流会もあり、そこでショッキングな話を聞きました。4月から入社した新入社員のうち、約1割、10パーセントの方が4月中に早くも退職されたとのことです。早期退職者がでた部署は異様な雰囲気が漂い、既存の社員にも影響が出ているという話を耳にしています。

さらに驚いたのは、退職の方法です。今からここにいる会員の方々は、「こんなこと、そんなことないだろう」と思う内容かもしれません。
まず1つ目は、親が電話で子供の代わりに退職を報告するという方法です。
2つ目は、今流行りの方法として、メールやLINEなどを使って退社を報告するという方法です。この方法を選んだ場合、報告をした次の日にはもう職場に姿を見せないということもあるとのことです。
3つ目は、最も驚いたのですが、当社が取引している比較的大きな企業の中でも数人の従業員が退職するときにあった方法なのだそうなのですが、退職代行サービス会社から退職連絡が来るという方法です。つまり、本人が自ら退職を言わずに、退職代行サービス会社が代理で会社に連絡して、明日か今日で辞めるということです。私はこれを聞いて、そんなことはあるはずがないと思いましたが、親からの連絡やメールでの退社報告は弊社でも数件ありました。しかし、退職代行サービス会社からの連絡というのは本当に驚きました。これをなんとかしようということはもうできないかもしれませんが、今の時代はこういうものだということを認識し、頭の中の片隅に残していただければと思います。

来月の6月で私の会長の任期も終了します。この間に数回の会員事業がありますので、皆さんにはぜひご参加いただき、楽しいロータリーの活動を共に過ごしていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。以上です。

幹事報告

道口 泰己幹事

皆様、こんにちは。それでは、幹事報告をさせていただきます。

【ロータリーレート】
今月のロータリートは1ドル157円です。

【例会予定】

【例会予定】
5月14日火曜日の例会は卓話です。講師は株式会社ホンダ・レーシング(HRC) 元代表取締役 濱根 眞澄様にお願いしております。演題は「ホンダの歴史とHRC」です。
5月21日火曜日は定款の規定により休会になります。休会の代わりに5月21日火曜日は第2回五十嵐年度親睦ゴルフ大会が久爾カントリークラブにてあります。
5月28日火曜日の例会はイニシエーションスピーチです。当日は柳会員、佐塚会員にお願いしております。2人ともよろしくお願いいたします。
6月4日火曜日の例会はクラブ協議会になります。
6月11日火曜日の例会はホタル観賞会になります。ホタル観賞会に関しまして、本日案内を渡しておりますので、皆様の参加の方よろしくお願いいたします。また、年間予定表の方では、6月4日の方にホタル観賞会、6月11日にクラブ協議会ってなっておりますが、蛍の成長の関係で第1例会の時にはまだ蛍が生まれてないということで、第2例会の方に切り替えてて、第1例会クラブ協議会にしておりますので、皆様くれぐれもお間違いのないようにお気をつけください。

【各種報告】
・本日5月7日、日東会館にて第11回定例理事会が開催されました。
・地区より、2026年-27年度ガバナー候補者、ガバナー・ノミニー・デジグネイトにつきまして、2024年4月17日付で各クラブに公表いたしました。対抗候補者を推薦するクラブは、対抗候補者の氏名をクラブ例会で採択された決議によって、本年5月ついた5月1日までに地区事務所宛て提出をお願いいたしておりましたが、対抗候補者の推薦がありませんでしたので、2026年から27年度ガバナー候補者、ガバナー・ノミニー・デジグネイトを宣言いたします。ガバナー・ノミニー・デジグネイトの氏名は原島 生慈(はらしま せいじ)様 所属ロータリーは秩父ロータリークラブです。2026年から27年度ガバナー候補者です。五十嵐会長によると、地区全体が少し落ち着いてきているようで、ガバナーの選出も比較的スムーズに進んでいるようだという感想を述べていました。
・地区より地区大会YouTubeの案内が来てます。「先日の地区大会に多くの会員のご参加をいただき、誠にありがとうございます。当日の様子を記録した地区大会映像をYouTubeにまとめましたので、お知らせいたします。また、地区ホームページにもこの記録映像を掲載いたしましたので、ご確認ください。」という連絡が来ております。
・最後になりますが、所沢中央ロータリークラブより、足尾銅山植樹活動のお知らせです。5月18日(土曜日)に足尾銅山で植樹活動が行われます。これは中央ロータリークラブが毎年行っているボランティア活動で、今年は他の4つのクラブにも参加を呼びかけています。興味のある方は、事務局にお問い合わせください。

RLI終了証書授与

鳥居 由美子さん

会長エレクトより

鳥居 由美子会長エレクト

皆様、こんにちは。
来年度の青少年交換留学に関する報告です。来年度、第3グループで所沢東と入間南がホストクラブとなり、所沢東はインドネシアから、入間南は詳細がわかりませんが、それぞれ青少年交換留学生を合計で2人受け入れることになりました。

中井年度から、第3グループでは会員1人あたり1500円の支援をお願いしていました。今回は留学生が2人なので、所沢東の方から会員1人あたり2000円ずつの支援をお願いされました。反対の方はいらっしゃらないと思いますが、もしいらっしゃる場合は挙手をお願いします(挙手なし)。皆様、よろしいでしょうか。了解ですね、ありがとうございます。また、年度中に挨拶に来ていただけるかもしれません。青少年交換留学生のプロジェクトを温かく見守りご支援をいただけると嬉しいです。ありがとうございました。

記念祝福

親睦委員会
加藤 和伸委員長

5月度の会員祝福をさせていただきます。

★ 会員誕生記念祝福 ★
池田 安弘さん 鈴木 崇文さん 斉藤 祐次さん

☆ 御夫人・御主人誕生記念祝福 ☆
山根 あゆ子さん 木村 恵美子さん

♥ 結婚記念祝福 ♥
大野木 喜行さん 淺海 剛次さん 道口 泰己さん 二上 昌弘さん
吉田 慶さん

スマイルボックス

スマイルボックス委員会
柳 麻貴 副委員長

五十嵐年度:586,500円

では、皆様こんにちは。スマイルボックス委員会よりスマイルボックスの発表をさせていただきます。
本日はは8名の会員の方にご参加をいただきました。

荻野 敏行様
父・皓一郎のお別れの会にはRCの皆様には御参列頂きまして有難うございました。父は常にRCがあり出席は義務だと言って100パーセント出席を心がけていました。皆様と共にいい思い出をたくさん頂き誠にありがとうございました。

鳥居 由美子さん
大舘さんにお逢い出来てとても嬉しいです。卓話を聞かせていただくのを楽しみにしてます。

池田 安弘さん
大舘さんお久しぶりです。今日は楽しみにしてきました。よろしくお願いいたします。6月18日同好会がありますのでお誘いいたしますので、ご参加ください。

二上 昌弘さん、
大舘先生、本日はお忙しい所、ありがとうございます。勉強をさせて頂きます。

日向 貴一さん
大舘先生、本日は大変ありがとうございます。卓話楽しみにしています。

梅沢 好文さん
令和6年もホタルが飛び始めました。6月11日蛍鑑賞会にぜひご参加ください。

橋本 幹男さん
大舘さん、本日は卓話をお引き受けいただきありがとうございました。楽しみにしております。

斉藤 祐次さん
大舘様、本日は卓話をよろしくお願いいたします。

斉藤 祐次さん
元会員の柳原千恵子様におきましては、令和6年春の叙勲にて旭日双光章を受賞されました。ここに受賞をご披露し皆様と慶びを共にしたくニコニコいたします。


ご報告ですが、本日累計で今年度進捗率が90.2パーセントとなってございます。5月、6月、あと通常例会が4回となっておりますので、ぜひ引き続きご参加をよろしくお願いいたします。

出席率発表

出席向上委員会
瀬戸山 達郎 委員長

総数:60名
出席:41名(うちZoom 0名)
欠席:19名

本日の出席率:75.93%

卓話 演題:「ロータリーとは」

講師紹介
プログラム委員会
橋本 幹男委員長

皆さん、こんにちは。本日の卓話の講師として、元会員でいらっしゃいます大舘先生にお願いしました。

今年度は、「先輩卓話」という形で、ロータリー歴の若い会員に向けて「ロータリーについて」や「ロータリーで感じていらっしゃったこと」などをお話いただいてきました。そして、本日が今年度の最終回であり、大舘先生がオオトリということになります。

大舘先生はロータリーに60年間在籍され、昨年の6月で卒業された先輩です。平成16年には会長を、平成25年には副会長を歴任されました。その他にも多くの役職を歴任し、ロータリー歴の長い経験豊富な先輩です。大舘先生にはいろんなことをお話いただき、歴の浅い方は大舘先生から色々なことを学べると思いますので、皆さん何か持ち帰っていただけたらと思います。先生、よろしくお願いいたします。

講師:
大舘 則夫様(元 所沢ロータリークラブ会員)

皆さん、こんにちは。昨年までこのロータリークラブでお世話になっていた大舘です。プログラム委員長の橋本さんから、2月の末ごろだったと思いますが、「OBとして何かお話を」というお電話をいただきました。一瞬、今更OBと言っても、なんか今更出張っていってもという考えが頭をよぎりましたが、私もロータリー歴が長いため、いろんな場面で、色んな先輩から、「ロータリークラブでは頼まれたことは断ってはいけませんよ」と言われてきたことを思い出しました。そのため、つい「はい、わかりました」とお引き受けすることにしました。おかげで今日、皆さんの前でお話をさせていただく機会をいただけたことは、大変ありがたいことだと感じています。


さて、このロータリーでは、皆さんご存知の通り、「頼まれたことは断ってはいけませんよ」という教えがあります。これはなかなか奥深い言葉で、"頼まれる、引き受ける"、"頼まれる、引き受ける"というサイクルで物事が一つ完結するのです。頼まれるから引き受ける、あるいは参加を呼びかけられたから引き受ける。引き受けることで、物事一つをクリアできます。世の中には大小さまざまな出来事がありますが、このようなサイクルで日々が回っていると感じます。頼まれたことを断ると、その物事が途切れてしまい、サイクルが完結しません。最初からやり直すことになります。この場合、頼む側は断られても大きな痛手はありません。「面倒だけど、次の人を探す」とか別の人に頼むことができます。しかし、断る側は意外にもストレスを感じることがあります。なぜなら、断った後にその相手に何か頼むことは難しくなります。このような状況では、断る方が非常にストレスを感じることがあります。そのストレスが積み重なると、肩が重くなっていくような感覚が生じます。ですから、皆さんも「頼まれたら引き受ける」という考え方を持つことが大切だと思います。私もこのような考え方で活動してきましたので、皆さんも参考にしていただければと思います。


ロータリーの約束事、つまりロータリアンの3大義務について、私も入会したばかりの頃に情報委員会で説明を受けたことがあります。
第1の義務は「例会への出席」です。先程の挨拶でも触れられた荻野敏行さんのお話がありましたが、亡くなられた荻野浩一郎さんは本当に100パーセントの出席率を維持されていたように感じます。私たちが例会に出席するたびに、いつも荻野さんの姿を目にすることができました。その姿を見るたびに、「今日も元気でいらっしゃるな」と感心していました。この「出席する」ということは、定款や規約を読むだけで理解できると思いますが、出席することはクラブの活動やイベントに参加することと同義です。さっきの頼む頼まれの話ではないですが、出席して活動に参加することで、初めて会員としての意味が出てきます。例えば、ロータリーの親睦旅行がある場合、メールや手紙、電話などで呼びかけがあります。「出席してね」というような呼びかけがあることがあります。しかし、クラブ側は親睦旅行に100パーセントの会員が参加することを期待しているわけではありません。100パーセントの会員が参加しなくてもクラブはその行事を実施します。しかし、呼びかけられた会員が参加しないと、ある意味でクラブの活動に参加していないと見なされます。これが、さっきの話と同じように、ある程度のストレスを生むことがあります。特に、長い期間にわたって続けると、そのストレスはかなり影響してきます。ですから、例会参加・出席することやクラブの活動や行事に参加することは非常に重要です。ただし、参加を呼びかける側は、"積極的に"参加してね、"喜んで"参加してねという形容詞をつけたくなるかもしれませんが、実際にはそれは必要ありません。大体、頼まれたり何かをするということは、面倒なことです。例えば、朝、うちの家内が「牛乳ビンを取ってきて」と言います。正確には命令です。しかし、これを私が取ってこないと事が完結しません。事が完結しないと、大変なことになります。ですから、少なくとも、物事を完結させて進めていく方が世の中を動かす上で賢明なことは間違いありません。ですから、ロータリーでも、出席してクラブの各活動に参加することは積極的である必要はありません。往々にして頼まれごとは面倒だからです。「面倒くさいな、でもあいつが言うから仕方がないな」と思うことも言うこともできます。ただ、そこで参加するかしないかは、クラブではなく本人の気持ちの問題です。その意味で出席してクラブの活動や行事に参加することが望ましいと思います。


2番目は会費を払うことです。ある会では、特に問題にはなりませんが、ロータリーの会費は比較的高いと思います。私は会計を専門で事業をしておりますので、会費という言葉には、一般的にある対価を支払って何かを受け取るという意味があると思っています。会費を支払うことで、ある対価を受け取ると考えています。ところが、ロータリーの会費は、一般的な会費とは異なります。お弁当を食べることや雑誌の提供など、経済的な対価がほとんどありません。会費は、クラブの運営費や奉仕活動に使われます。奉仕活動は、社会奉仕や国際奉仕など、具体的な活動に使われます。会費は寄付や贈与といった形で捉えられ、ほとんどの場合、私たちロータリーアンは物理的な奉仕活動を行うことはありません。支払った会費は、クラブや地区、RIに提供されて、社会に役立つ活動に使われます。私もこのような理念に基づいて、会費を支払い続けてきました。会費を払うことは、ロータリーのメンバーとしての責務であり、やるべきことと考えられます。


3つ目の義務はロータリー雑誌を購読することです。これは購読としていますので、雑誌を購入して読むことになります。現在の価格は以前とは異なるかもしれませんが、私も以前にロータリーの友の雑誌の価格を見たことがあります。ロータリークラブが発行しているため、利益を得るためではなく、実費で提供されていると思われます。価格は何百円単位だったと思います。内容を考えると、高すぎるとは感じませんし、私は良質な雑誌だと思っています。


話が横にそれますが、確か今年の3月20日か21日の読売新聞に、ニューヨークのオークションで、葛飾北斎の「富嶽三十六景」シリーズの版画一式が5億4000万円で落札されたというニュースが報じられました。北斎の作品は世界的な評価を受け、日本の浮世絵を代表する版画家として高い評価を受けています。この高額な取引は、その作品の価値と知名度が示されたものであり、新聞の記事になるほど注目された出来事でした。1997年、つまり今から26年以上前に、葛飾北斎の絵がロータリーの友の表紙に使われたことがありました。その絵は「神奈川沖浪裏」という題名がつけられた、「富嶽三十六景」の一つです。この絵は、大きな波の中に小船が翻弄され、遠くには波の裏に富士山が見えるという大胆な構図で知られています。西洋では、「ビッグウェーブ」という名前で知られています。さらに余談ですが、今秋に発行される新しい1000円札の裏面には、北斎の「神奈川沖浪裏」が印刷される予定です。つまりこれからは皆さんが1000円札を手に取るたびに、いつでも北斎の名画「神奈川沖浪裏」を鑑賞することができるようになります。北斎の「神奈川沖浪裏」は非常に有名であり、海外の芸術家たちもよく模写しています。私は絵画が好きなので、2022年に京都の京セラ美術館で開催された「アンディ・ウォーホル・キョウト」という展覧会に行きました。アンディ・ウォーホルは、キャンベルのスープ缶やマリリン・モンローの絵などで知られる有名なポップアートの代表的な画家です。この展覧会で、アンディ・ウォーホルが15号ないしは20号ほどの小さなキャンバスに「神奈川沖浪裏 北斎に倣って」というタイトルをつけて、「神奈川沖浪裏」を模写している作品を見ることができました。アンディ・ウォーホルがこの絵を模写していると知り、非常に感心しながら鑑賞しました。北斎の版画は、日本のロータリーの友の創刊号に使用されたことがあります。創刊号は昭和28年の1月に発行されたそうです。その創刊号の表紙には、北斎の「富嶽三十六景」の1枚であり、有名な「凱風快晴」が使われています。この版画は俗に「赤富士」と呼ばれ、夕焼けではなく朝焼けに照らされた富士山が画面右側に配置され、裾野に樹海が広がり、富士山の裏側には白い雲がふわふわと浮かんでいます。この有名な「赤富士」が、ロータリーの友の創刊号の表紙に使用されているのです。ロータリーの友はアメリカや他の適切な場所に送られていると思われますが、日本を代表する富士山と北斎の名作を使って創刊号の表紙を飾ったことは、自然な選択だと思います。


他にも、ロータリーの友の表紙には浮世絵が使われたことがあります。例えば、1996年の8月号では、歌川広重の名所江戸百景の1枚、「大はしあたけの夕立」という作品が使用されました。この絵は、夕立が上から下に無数に描かれ、隅田川に大きな橋がかかっています。橋の上を4、5人の人々が左右に分かれて夕立を避けながら駆けている様子が描かれています。面白いことに、同じ8月号の反対側の表紙もほぼ同じ絵柄ですが、一方は広重の浮世絵で、もう一方はオランダのゴッホが広重の絵を見て模写したものです。そのため、赤い枠やたどたどしい漢字が書かれている部分は、ゴッホが勝手に追加したものです。どちらの表紙も同じ構図で同じ図柄で、同じ8月号の表と裏を飾っています。このような取り組みが生まれた背景は、ロータリー雑誌の編集部が企画したものだと思います。この企画は、3年間にわたって東西の文化交流をテーマに、表と裏の表紙を使って東西の文化を比較しながら掲載解説と共に記事が掲載されていました。私はこの企画を初めて見たとき、その素晴らしさに感銘しました。これはまさにロータリーらしい大規模な企画であり、比較文明論のような趣すら感じました。解説には有名な評論家の谷口さんの文章が掲載されていました。この取り組みの背景には、絵だけでなく工芸品や仏像、銅像など、東西の文化交流を解説しながら紹介していくことで、ロータリーの理念を表現したいという思いがあったのではないでしょうか。私は3年間、表紙と解説の切り抜きを保存し、それを3分冊にして製本しました。そのおかげで今でも保存されています。


もう1つ例として、工芸品の絵皿が挙げられます。これは9月号で、表と裏がほぼ同じものが使われています。これもまた、東西の文化の紹介です。片方は日本の伊万里焼きで、もう片方は有名なドイツのマイセンです。マイセンの方は紹介されている伊万里焼から100年ほどのズレがあるため、マイセンの方が申し合わせたというかほとんど模造に近い作品を作りました。当時東洋の絵は当然珍しく、陶器自体も貴重品ですから、結果的にマイセンはこのような東洋の陶器を出して大成功を収めました。このような形でさまざまな文化を紹介しています。


ロータリーの編集部が企画したこの3年間は、私にとっては特に印象的でロータリーの友の雑誌における編集部としての“旬”だったと思います。その後は、正直言ってごく普通の表紙展開になりましたので、この期間が特別だったと今でも感じています。
ロータリーの友の雑誌には他にも色々な思い出がありますが、この3年間の連載が終わった時に、解説文を書いている谷口さんの文章が素晴らしかったこと、内容も非常に素晴らしかったことから、私は彼に感謝の意を伝えたかったです。しかし、連絡先を見つける手段がなかったので、「この評論家の方に感謝の意を申し上げたい。また、素晴らしい企画だったので、版権などは色々と難しいかもしれませんが、雑誌に掲載されていることからそれはクリアされていると思います。手元に自分で製本した3冊があり、約100ページになります。せっかくなので、ロータリーでこの企画の表紙と解説文を製本して、小冊子として一般に販売することはいかがでしょうか?」と、編集部に提案しました。実現するかどうかは私には別に関係ありませんが、ただ感謝の意を伝えたいし、ロータリー雑誌をPRとして推進していることを考えるとPRの機会としてはまたとないものだと思い、この機会を活かして提案の手紙を書きました。しかし、現在に至るまで反応はありません。反応がないのは当然のことですが、1人の会員の声や提案を無視する姿勢は残念です。このような対応は典型的なお役所的なもので、小さい声は無視をしめんどくさいことは避ける傾向があります。この例も同様で、1人の声や提案が無視されています。このような態度は、残念なことですがロータリーの組織が全盛期にある時に見らたので、少しお役所的になっていることを痛感しました。


ロータリーの友に関して、何月かは覚えていませんが、ロータリー雑誌月刊があります。この特集では、ロータリーの歴史や変遷などが紹介されています。私は雑誌や書類をあまり大切にせず破ったり書き込んだりして使い終わったら捨ててしまうのですが、雑誌月刊の特集記事だけは切り抜いて残してありました。それはなぜ残っていたのか後で気付いたのですが、雑誌月刊の特集記事は切手代を負担するだけで送られてくる、30カ国ほどの各国のロータリーの雑誌の表紙をまとめられたものでした。ここには多くの情報が含まれております。ロータリーの雑誌はアメリカで発行されており、正式名は「ロータリアン」といいます。この雑誌が唯一の公式雑誌であり、50万部が発行されています。これは各国に配布されるほか、適切な場所にも配布されます。ロータリアンが公式雑誌であり、他の30カ国が出している雑誌は、公式ではなく、ロータリーでは地域雑誌と呼ばれています。地域雑誌を発行するには、一定の制約や条件があります。ロータリーは多くの条件を課していますので、公式雑誌である「ロータリアン」からの記事指定があります。これらの記事を地域雑誌に掲載しなければなりません。日本のロータリーの場合、横組みの部分には公式雑誌である「ロータリアン」からの指定記事があります。一方、縦組みの部分には地域のニュースや日本のニュースが掲載されます。そして、両方が表紙になります。通常の雑誌では、片方が表紙で、もう片方が白い紙などの裏表紙になりますが、ロータリーの雑誌はこの制約のため、両方が表紙になります。片方は公式雑誌としての表紙であり、もう片方は地域雑誌としての表紙です。このような使い分けを行うことで、両方の表紙を有効活用し、中身も充実させています。この時の編集部は非常に優れた企画を行い、素晴らしい取り組みだと思います。


挟んで保管していた2枚の切り抜きをお見せします。先ほどお話した通り、各国のロータリーの雑誌の表紙が紹介されています。それぞれの表紙にはその国々の特色があり、フランスやイタリアなど、先入観かもしれませんが、洗練されたデザインがあります。また、各国の発行部数も記載されています。日本とインドは会員数を示すと思われる発行部数が9万部や8万部で、ロータリーの地域雑誌の中では非常に多い部数です。他の国々、例えばヨーロッパの主要国であるドイツ、フランス、イタリアは5万部から6万部程度の部数を持っています。ドイツやフランスでは、同じ言語圏の周辺の小さな国々も巻き込んで一緒に出しています。例えば、どこかの国とベルギーという形や、フィンランドやスウェーデンなどの国が一緒に出すこともあります。おそらく北欧版のような形で出しています。


この切り抜きで紹介したいのはそれだけではありません。ここに、ソ連ではなく、ロシアのロータリー誌の表紙が載っていました。表紙が掲載されているということは、今は分かりませんがこの当時はロータリークラブが存在していたと思われます。2009年に創刊していたようですが、この切り抜きは2015年のものですので、調査はしていませんが、少なくとも6、7年間はロシアにもロータリークラブが存在し、活動していた可能性があります。また、ここには、ウクライナとベラルーシという現在は多少反目している国同士が、一緒に雑誌を出しています。言語が同じかどうかはわかりませんが、それもやはりこの切り抜きを見て知ったことです。そして、この雑誌の表紙が全く紹介されない国もあります。何年か続けて見ていましたが、中国はその1つです。体制が異なるため、おそらく中国にはロータリークラブが存在しないのだと思われます。余談ですが台湾にはもちろんロータリークラブがあります。表紙が紹介されない国の話に戻します。イスラム圏なども表紙が一度も紹介されたことがありません。イスラム圏は長い間の社会風習が西洋圏やキリスト教圏とは基本的に異なる考え方であるため、ロータリークラブが存在しないのではないかいうことを予測させます。この度は、雑誌に焦点を当ててお話ししました。


要するに、最初に述べたロータリアンの3大義務というものですね。それは、まずは会の活動や行事に積極的に参加し、次に会費を支払い、そしてロータリー雑誌を購読してしっかりと読むことです。雑誌は、すべての記事が関連性のある面白いものとは限りません。雑誌ですから、自分の興味のあるところだけを選んで読んだり、必要な情報を読み取れば十分です。そう考えると、最初にお伝えしたロータリーの3つの義務は、基本的にロータリーの活動の基盤となるものだと言えるでしょう。そして、出席して活動に参加する中で、自然と自分がロータリーの一員であるという認識が芽生え、仲間も増え、楽しく活動ができるようになるでしょう。そうした意味で、3つの義務は本当に基本中の基本であることをお話しして、締めとさせていただきます。ご清聴ありがとうございました。

お別れ会御礼挨拶

所沢中央RC
荻野 敏行様

皆様、こんにちは。元会員である荻野皓一郎の息子、敏行です。

本日は皆様の貴重なお時間を少しお借りして、御礼の挨拶をさせていただきます。

先日は、父のお別れの会には、所沢ロータリークラブの皆様方に本当に多くの方々にご参列いただきまして、誠にありがとうございました。皆様のおかげで、この連休中に納骨することができ、やっと一安心という気持ちでいます。色々と書類や写真の整理をしている際に、たくさんのロータリークラブのでの活動の写真が出てきました。改めて思い返すと、父は本当にロータリークラブロータリークラブ1本だったんだなと感じました。

私がロータリークラブとの接点で最も印象深い思い出は、所沢基地内にある野球場の近くにあった、かまぼこ校舎のような場所でのクリスマス例会です。その時、私は子供で、おそらく小学生だったと思いますが、本格的な大きなクリスマスツリーの下で、帽子をかぶったロータリアンの皆さんが集まり、鶏を食べ、美味しい食事を楽しんでいました。子供ながらに、ロータリークラブは素晴らしい組織だなと感じ、その記憶が今も鮮明に思い出されます。

父は本当にロータリーに1本で出席率100%を目標にしていました。仕事を置いてもロータリー活動があるから、出張に行けないとよく言っていました。皆皆様とは本当に長い間、60年以上もお付き合いいただき、海外ではイタリアなどヨーロッパ各地で皆さんと楽しい時間を過ごしました。ピザがどうとかスパゲッティどうだなどの話題も出ていました。色々な場所へ連れて行っていただき、本当に貴重な時間を共有していただきありがとうございました。

父も最期に皆様方にお会いできて非常に喜んでいると思います。改めて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
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