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週報
Weekly Report

公開日:2024/4/16 第2929回例会  内容:第2928回(2024/4/9)レポート

例会予定

**第2929回例会のスケジュール**
4/16(火)企業見学会 場所:さいたま造幣局

**次回以降のスケジュール**
4/23(火)定款の規定により休会
4/30(火)定款の規定により休会
5/7(火)卓話 講師:大舘 則夫様(元 所沢ロータリークラブ会員)  演題:「ロータリーとは」 会場:THETA MU(シータミュー)
5/14(火)卓話 講師:未定  演題:「未定」 会場:THETA MU(シータミュー)

お客様紹介

村山 宣章 副会長

お客様の紹介をさせていただきます。
ロータリ財団グローバル奨学候補生、石塚あすり様でいらっしゃいます。
本日の卓話の講師でございます。よろしくお願いいたします。

会長の時間

五十嵐 俊昭会長

皆さんこんにちは。
季節の変わり目で、天候が不安定で寒暖差が激しい時期ですが、皆さんはお元気でしょうか。気温の変化が激しく、体調管理が難しいですが、皆さんが健康で過ごせることを願っています。そうはいいつつも、少しずつ暖かい日が多くなり、桜も先週から満開で、今が見頃です。

皆さんもご存じかと思いますが、先日、荻野皓一郎さんのお別れの会が開かれ、無事に終了しました。
荻野皓一郎さんとは、すみません、皓一郎さんと呼ばせていただきますが、皓一郎さんとは2回ほど親睦旅行に一緒に行かせていただきました。

1回目の旅行は10数年前で、正確な年数は覚えていませんが、多分伊豆の方だったと思います。その時に皓一郎さんと奥様がご夫婦で参加されていました。旅行先で高橋パスト会長が奥様の手を引いて歩いていた光景を目にしました。その時に私も皓一郎さんに手を差し伸べたら、「俺、そんな歳じゃねえよ」と怒られた記憶があります。ちなみにその時は既に90歳だったと思います。それでも、後ろについて、転ばないように気をつけながら、一緒に旅行を楽しむことができました。そして、2回目の旅行は内田パスト会長の時で、飛鳥Ⅱの船での旅行でした。こちらもご夫婦で参加されていて、私もその場におりました。とても仲良く、穏やかな表情で楽しまれている姿を記憶に残っています。

皓一郎さんと息子の敏行さんとは、別の場でもお知り合いで、敏行さんからいろいろな話を聞いていました。皓一郎さんはかなり厳しい方だという話を聞いていましたが、正直言って、この10数年間お会いしてそのような印象はありません。むしろ、とても優しい、すごく優しいお顔をしていらっしゃいます。また、別の用事で皓一郎さんの会社を訪れると、会長室に案内されてお茶を出していただき、優しくお話をさせていただきました。商売の話をすることなく、ただ話をしていただけるんですが、その時にすごいオーラを感じました。オーラというのは、圧迫感ではなく、むしろすごい優しさを感じるものでした。昨日は本当に多くの方が参加され、皓一郎さんをお見送りされたと思いますが、ここから心からご冥福をお祈りいたします。

それでは、本日の会長の話を終わりたいと思います。ありがとうございました。

幹事報告

道口 泰己幹事

皆様、こんにちは。それでは、幹事報告をさせていただきます。
【例会予定】
4月16日火曜日の例会は企業見学です。見学場所はさいたま造幣局です。
4月23日30日は、定款の規定により休会になります。
5月7日の例会は、卓話です。講師に元会員の大舘則夫様にお願いしております。演題は「ロータリーとは」です。

【各種報告】
地区より、2024年5月19日にロータリー希望の風奨学金チャリティーノスタルジックカーフェスターを本庄総合公園にて開催されるお知らせが来ております。懐かしくて古き良き車を楽しむイベントだそうです。

この案内の中にロータリー希望の風奨学金のことが書いてありました。

「ロータリー希望の風奨学金」は、ロータリークラブが行っている募金活動の一環で、2011年3月11日に発生した東日本大震災で両親または片親を亡くした子供たちを支援するために生まれた奨学金です。この奨学金は、大学や短期大学、専門学校への進学を諦めずに進学を続けるためのものであり、入学から卒業まで毎月5万円を支給し、返還を求めないものです。また、この事業は2011年に生まれた子供たちが2033年まで大学を卒業するまでの期間限定で行われています。今年の12月に地区大会のゴルフイベントで、ティーセットのところに「ロータリー希望の風奨学金」の募金に関する案内があったことを目にしました。これについて何だろうと思っていたのですが、このような活動を行っているようです。皆さんには、ぜひ頭の片隅に留めておいていただき、この活動を支援していただけるとありがたいです。

今年の五十嵐年度では、五十嵐さんのご指示に基づき、地区からの連絡事項は、会長または幹事が戻さない限り、可能な限りどんなことでも皆さんに伝えることにいたしました。ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。

以上が幹事報告でございます。ありがとうございました。

「ロータリーの友」4月号の紹介

木村 亜矢さん

木村と申します。まだ入会したばかりで、このような役割を担うことについて、大変力不足を感じておりますが、ロータリーの友4月号の紹介を努めさせていただきます。間違いがあるかもしれませんが、温かく見守っていただけると嬉しいです。また、面白くと言われましたが、あらかじめお伝えしておきますが、私は全く面白い人間ではありませんので、そこに期待しないでください。

【横組】
P4…会長のご挨拶を拝読いたしました。特に印象に残ったのは、「共感」という言葉です。戦争や大きな災害が起きた際、場所が離れていると何もできない無力感を感じることがありますが、今日の情報社会では、共感や関心が大きな力を持っていると感じます。たとえば、私たちが大きな戦争が起きた際に関心を持つことで、その国が暴走することを防ぐことができるかもしれません。今だからこそ、共感することが大きな力を持っているのではないかと感じました。

P7…ロータリーが守る!ニッポンの動植物という記事を拝読し、ロータリーの取り組みで保護されている動植物に触れ、日本の豊かな自然を感じることができました。特に、持続可能性に関する記述が多く、すべての生物をどのように持続させるかが重要であることが強調されています。この時代において、持続可能性は大きなポイントであり、その重要性を再認識することができました。

P14…能登半島に関する記事を拝読し、私の事務所にも石川県出身のスタッフがおり、ご実家が被災されました。このような災害に遭遇した地域に対する思いやりの気持ちを持つ仲間たちと一緒に、今、ロータリーとして活動していることを感じました。この記事を読ませていただき、改めて被災地への支援や思いやりの大切さを再認識しました。


【縦組】
P4…持続可能性という言葉が注目されています。そして、「大人の宿題」という表現が使われていますが、その通りだと感じます。この記事は非常に興味深いものであり、皆さんにもぜひ読んでいただきたいと思います。

P10…文珍師匠の記事です。お写真は、10ページ以降に掲載されているかもしれません。私の話ですが、3月まで大学院に通っており、その教授がとても落語がお好きな方で、いつも招待していただき、来週も予定しています。落語は手振りや身振りもありますが、体1つで話を進める技術が素晴らしいと思います。文珍師匠の記事も「あ、仲間だ」と感じましたし、果敢に様々なことに挑戦されている姿に感銘を受けました。

P18…うちの子の記事です。全くの余談になりますが、うちは柴犬を2頭飼っています。今日は会場にいないのですが、私は平岩さんちの斜め向かいに住んでいます。平岩さんの家では、シンちゃんという大きなゴールデンレトリバーを飼っており、うちの柴犬2頭が果敢にシンちゃんにワンワン吠えるのですが、いつもシンちゃんに「ワン」と一言で一蹴されています。犬同士でも格差を感じます。

P20…卓話の泉の記事です。Google社の調査チームが、成功する会社や良いチームをつくるための5つの鍵を紹介しています。記事は小さなものですが、取り上げられているので、興味深く読ませていただきました。特に、従業員への接し方について細かく、的確に書かれていた部分があり、勉強になりました。

以上です。拙い紹介で申し訳ありません。ありがとうございました。失礼いたしました。

スマイルボックス

スマイルボックス委員会
柳 麻貴 副委員長

五十嵐年度:586,500円

皆様こんにちは。スマイルボックスの発表をさせていただきます。
本日、お時間あるようなんですが、7名の参加ということでちょっと少なめでしたので、次回またよろしくお願いいたします。

鳥居 由美子さん
今日は私の孫のような、石塚あすりくんの卓話です。よろしくお願いいたします。


鳥居 由美子さん
昨晩、私の大好きな荻野晧一郎さんのお別れの会がありました。初めてお逢いした時、父から聞かされていたらしく、「あんたがあの由美子ちゃんか~」と優しく微笑んでくださいました。淋しいです。


二上 昌弘さん
この度、息子が小学校に入り、入学しましたので、ニコニコします。おめでとうございます。


橋本 幹男さん
石塚様、本日は卓話お引き受けいただきありがとうございます。よろしくお願いいたします。


五十嵐 俊昭さん
2回連続でバッジを忘れました。すみません。


三上 誠さん
本日私用により早退させていただきます。


矢部 瑛美子さん
今日は早退させていただきます。申し訳ございません。


斉藤 祐次さん
本日、所用のため早退いたします。石塚様の卓話が聞けずに残念です。


本日は以上になります。ありがとうございます。

出席率発表

出席向上委員会
瀬戸山 達郎 委員長

総数:61名
出席:35名(うちZoom 2名)
欠席:26名

本日の出席率:66.04%

卓話 演題:「グローバル奨学候補生としての抱負と使命」

講師紹介
ロータリー財団グローバル奨学金候補生カウンセラー
鳥居 由美子さん

皆様、こんにちは。鳥居です。
あすり君のカウンセラーを務めさせていただいております。
本日もどうぞよろしくお願いいたします。

あすり君は無事に早稲田大学を卒業し、目標としていたロンドン大学のSOASに合格が決まっています。この間、柳さんのご紹介で卓話の講師をしていただいた高橋様も、その大学をご卒業されています。あすり君は本当に優秀で、私の孫のような年代ですが、気遣いもしてくださり、彼から学ぶことも多くあります。

あすりというお名前は、インドネシア語で「唯一無二」を意味します。お父様とお母様が初めて出会われたのがインドネシアで、そこでご結婚されて、あすり君は日本で生まれましたが、その名前はインドネシアの縁を感じさせますね。彼は本当に唯一無二に育ってくれました。彼のお父様とお母様はシンガポールの日本人学校に勤務されており、彼も小学校から中学校までその学校に通っていました。彼はサッカーが得意で、シンガポールでサッカーのクラブに入り、そこでまた英語を学びました。最初に財団の試験を受けた際、彼は実際にIELTSで7.5の点数を取得しました。IELTSのスコアが7.5であれば、難関校への入学がほぼ確実とされます。

最近、私はあすり君と一緒に多くの活動をしています。先日は埼玉県の隣の2770地区の奨学生との合同ミーティングがありました。残念ながら2570地区にはあすり君1人しかいません。一方、2770地区にはなんと6名の方が世界に向けて飛び立とうとしています。奨学生は皆さんとても優秀で、「ああ、こういう世界があったんだな」と気付かされます。本当に、財団奨学生と接するとその感覚が強まります。私はその彼らを応援できることに喜びを感じています。財団が大好きで、そのためにロータリーに入会しています。以上です。

では、あすり君、卓話をよろしくお願いします。

講師:
石塚 あすり様(第2570地区 ロータリー財団グローバル補助金候補生) 

皆様、こんにちは。こんにちは。よろしくお願いいたします。グローバル奨学金候補生の石塚あすりです。
スポンサークラブは所沢ロータリークラブで、特に鳥居様にはカウンセラーとして様々な側面でご支援いただいています。

発表に先立ち、昨年12月のクリスマス会へのご招待、誠にありがとうございました。お土産もいただき、家族、特に妹がお菓子に喜んでおりました。一家一同感謝の意を申し上げます。ありがとうございました。

本日は、グローバル補助金奨学候補生としての使命についてお話させていただきます。昨年9月には自己紹介の形でお話させていただきましたが、今日はより詳しく自己紹介をしたいと思います。まずは、自身の大学院で学びたい研究テーマと、それに関連した大学生活でのボランティア活動についてお話しいたします。その後に、具体的に自身が奨学金を利用して学びたい大学院についてお話しいたします。そして最後に、このグローバル奨学金が特色のある奨学金であることから、将来的に自身がどのような使命を果たすべきかについて考えている点について、使命という視点からお話しいたします。どうぞよろしくお願いいたします。

まず、軽く自己紹介をさせていただきます。私は東京都の東村山市出身で、数年前に実家ごと所沢市に引っ越してきました。現在は元町に住んでいます。所属としては、厳密な所属ではありませんが、3月に早稲田大学政治経済学部を卒業しました。大学では、主に国際政治や国際経済の視点から研究を進め、難民問題を中心テーマに設定してきました。
今後の大学院では、難民問題をさらに深く研究するとともに、少し視点を広げて強制移住の問題にも取り組んでいきたいと考えています。

難民問題は、強制移住を伴う大きな問題の一部であり、迫害や紛争などによって自らの居住地を逃れざるを得なくなった人々に関する問題です。これまで学んできた難民問題は、特に迫害などによって自国を離れざるを得なくなった人々を対象としています。ただ、難民問題以外の分野にも目を向ける必要があります。例えば、自国内で避難した人々や紛争から逃れた人々もいます。日本では、彼らは「紛争難民」として、難民とは異なるカテゴリーに分類されています。そのため、大学院での研究では難民問題に焦点を当てつつも、関連する他の分野にも取り組みたいと考え、今回この奨学金に応募しました。そして、このように自己紹介させていただいた後、難民問題や難民支援について学びたいという意向を述べると、多くの方から「日本はあまり難民を受け入れていない国として知られていますが、なぜ日本で生まれ育って難民問題に興味を持つようになったのですか?」という質問を受けることがあります。そこで、そのきっかけについて少しお話ししたいと思います。

自身が初めて難民という概念に出会ったのは、森絵都さんの『風に舞いあがるビニールシート』という短編集を読んだことがきっかけでした。この本の中には、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)で働く方が主人公の作品があり、その物語に感動しました。この本を読んでから、難民問題について調べ始め、将来は支援の現場で働きたいという思いが芽生えました。その後、緒方貞子さんに出会いました。緒方貞子さんは、国連UNHCRのトップとして10年間活躍された方であり、国際ロータリーの一員でもありました。彼女がこの奨学金の2期生としてアメリカの大学院で学ばれたことは、私にとって大きな刺激でした。彼女の活動の中で、ユーゴスラビアやルワンダでの人道危機が同時に発生し、その際に人道支援の最優先を目指した行動指針が示されたことに触れ、さらに自分も同じような現場で働きたいという気持ちが強くなりました。これらの経験が、私に難民問題への興味を持たせ、大学生活を通じて難民問題について学ぶきっかけとなりました。

大学生活では、学業と並行して、自身がまだ学生として働いた経験がなく、経験不足という弱点を感じています。そのため、少しでも経験を積むためにボランティア活動に参加しました。その中で得た学びについて、2つの活動についてお話させていただきたいと思います。

まず1つ目は、東京都の東村山市で行われている学習支援と居場所支援を行う団体でのボランティア活動です。この団体では、中学生を対象としており、家庭の事情や外国籍、学校に通えない理由など様々な背景を持つ生徒をサポートしています。
ここでの活動を通じて得た学びの1つ目は、学校や家庭外の居場所の重要性です。居場所というのは非常に難しい概念ですが、先ほどのロータリーの友の卓話の泉の部分にある心理的安全性という概念がぴったりだと感じます。居場所は安心と安全を感じられる場所であり、多くの児童生徒は学校で学びについていけず、居場所を感じられません。また、家庭でも問題を抱える生徒が多く、この団体が提供する場所が居場所として、話すことができる安心感を与える場所として重要だと感じました。さらに、学習や日本語の理解という点でも、疎外感を感じました。学校で疑問点を持っても、適切な対応がないと理解できないことや諦めにつながり、学校への危機感が生じたり、疎外感を感じることがありました。これは日本語に関しても同様であり、言語の理解が不足すると学校や社会での疎外感が問題となることを感じました。このボランティア活動自体は、直接的に難民とは関係がありませんが、そこから学んだことを応用すると、難民を受け入れる際に受け入れ国の子供たちへの支援が重要であると感じました。彼らや彼女らが疎外感を感じずに社会に統合できるよう、どのような支援が必要か、という問題意識を持ちました。

2つ目の活動としては、川口市で行っている、クルド人やトルコ人に対する大人向けの日本語支援と、子供向けの学校での学習支援に加えて日本語支援を行うボランティア活動が挙げられます。クルド人の方々は、日本でも徐々に市民権を得ていると思いますが、彼らは主にトルコ、イラン、シリアなどにまたがる地域に住んでいる民族です。これらの国々では、クルド人はそれぞれの国で少数派として置かれており、国を持たない最大の民族として知られています。クルド人の全てがクリジスタンと呼ばれる独立国の建国を目指しているわけではありませんが、一部はそれぞれの国からの独立を目指しています。さらに、そのうちの一部は自国の領土を手放すことに対して非合法な手段に出ることもありますが、これはなかなか受け入れられず、強硬手段を取ることがあります。それに対してトルコ政府などは、クルド人の独立運動を抑えるために強硬手段に出ることがあります。その結果、クルド人は迫害を受け、欧米や日本などの国々に逃れざるを得る場合があります。これは政治的な問題であり、一介の大学生が介入できる問題ではありませんが、この経験から得た学びとしては、クルド人が仮放免状態に置かれ、将来の見通しが不安定であることに注目しました。労働や教育などの機会が制限され、不安定な状態に置かれていることが問題であり、受け入れ国の社会統合や難民自身のメンタル面の支援が重要であることを理解しました。このような問題意識をさらに深め、学びたいと考え、今回大学院に応募しました。

大学院としては、先ほど鳥居様からご紹介があったように、SOASというロンドン大学東洋アフリカ研究学の、特にマイグレーション、エンドディアスパラスターディスという移民、難民、ディアスポラに関する研究の機会を提供しているコースでの学びを希望しております。ウェブサイトの週報を読ませていただいて、前回のウォーターエイドジャパンの高橋様もこのコースを卒業されていると思っているのですが、この大学院を志望した理由としては、まず1つ目が、このコースが東洋アフリカ、アジアアフリカ地域に焦点を当てている点が挙げられます。アジアアフリカ地域は多くの難民の出身地であり、また多くの難民は隣国に逃れる傾向があります。例えば、ソマリア出身者は主にケニアやエチオピアに逃れることが多いです。したがって、この地域は出身国でありながら受け入れ国でもある場所です。さらに、アジアアフリカ地域の多くの国が現在も発展途上にあるため、自国民だけでなく難民に対する支援も必要です。このように、2重の重要な問題を抱える地域です。この地域に焦点を当てることは、先ほど述べたような問題意識や受け入れ国における適切な支援形態について考える上でも非常に重要です。そのため、私はこのコースを志望しました。2つ目のポイントとして、このコースがディアスポラに関する研究の機会を提供していることが挙げられます。ディアスポラとは、他国にいる移民や難民の集団を指し、有名な例としては華僑が挙げられます。世界各地には「チャイナタウン」と呼ばれる地域があり、そこには多くの中華系の人々が住んでおり、それぞれの地域を通じて独自のネットワークを形成しています。同様に、日本人のディアスポラも存在します。例えば、1800年代後半からハワイや南米、北米に渡った日系人などがその一例です。彼らは、例えば、それぞれの先進国で得たお金を本国に送ることによって、難民が帰国した後の国のインフラ整備などにポジティブな影響を与える一方で、紛争地域への送金や参加など、紛争に関わる行動も見られます。近年、フランスをはじめとする欧米諸国からISILなどへの参加する若者が後を絶たず、これもまた、彼らがディアスポラから紛争地帯に参加し、そのようなネガティブな側面を持つ集団となっています。
さらに3つ目の理由は、ロンドンが外国生まれの人口が4割弱という特色のある社会であり、難民関連の団体でのインターンシップの機会が提供されていることです。自身がまだ大学生で経験が十分でないため、このインターンシップを通じて将来自身がどのようなことを達成できるかについて考えることができると考え、このコースを志望しました。以上の特色を持つ大学院で学びたいと思い、このグローバル奨学金に応募しました。この奨学金は、国際的な7つの重点分野に関連する学びを通じて、将来的にその分野の目標に貢献できる人材を育成することを目指しています。自身はそのうちの1つである平和構築と紛争予防に関連する学びを希望しており、難民支援に焦点を当てた学びを希望しています。


では、具体的に平和構築と紛争予防、そして難民問題がどのように関連するのかについてお話しいたします。まず、1つ目に平和構築の観点から述べますと、難民や避難民、国内避難民は、迫害や紛争などの直接的な要因により自国を離れざるを得なくなった方々です。そのため、彼らの存在は、その地域における平和だけでなく、国際的な平和にも大きく影響を与えると考えられます。このような点で、難民は平和の構築に向けて無視できない存在となっており、さらに、彼らが他国に移動する際には、移動先のコミュニティや地域との間で資源や領土を巡る紛争が起きる可能性があります。特に開発途上国では、資源が限られているため、このような紛争が平和の構築を阻害する要因となります。したがって、受け入れ国や地域社会と難民の双方が共に享受できるような平和を構築するためには、どのような取り組みが必要かを難民支援を通じて考え、平和の構築という目標の達成に積極的に貢献していきたいと考えています。

さらに、2つ目の紛争予防に関しては、受け入れ社会と難民との間の対立が将来の紛争につながる可能性があります。紛争のある地域には必ず避難民が現れるため、彼らが新たな対立を引き起こし、新たな紛争と難民を生む悪循環が報告されています。この悪循環を断ち切るためには、適切な支援が必要です。難民に対する支援だけでなく、受け入れ国側の社会に対する支援も重要です。これらの取り組みが目標の達成に関連しており、難民問題は深刻な社会的課題であると考えています。そして、このような深い関わりを理解することを通じて、将来は難民支援の現場で実務に従事したいと考えています。さらに、2つ目の紛争予防に関しては、先述のような受け入れ社会と難民との間の対立が将来の紛争につながる可能性があります。紛争地域では必ず難民が生じ、その難民が新たな対立を引き起こし、さらなる紛争と新たな難民を生む悪循環が世界各地で報告されています。この悪循環を断ち切るためには、適切な支援が難民や受け入れ国社会に対して行われることが重要です。そして、この問題は目標の達成に密接に関連しており、深刻な問題と捉えられます。私は、このような問題に深く関わり、奨学生として学びながら、将来は難民支援の現場で実務に携わりたいと考えています。そして、このグローバル奨学金を利用して学ぶことが、自らの使命であると考えています。具体的には、人道支援としての衣食住の提供だけでなく、難民が帰国後の水や医療などのインフラ整備を含む開発援助的な側面、さらには平和構築的な側面も重要だと思います。例えば、帰国後の平和な社会を築くために民主的な選挙の監視を行う団体も活動しています。私はまだ難民支援の分野で具体的にどこで活動したいかは決まっておらず、今後の経験を通じて適切な活動を見極めていきたいと考えています。実務者として活動することを通じて、平和構築と紛争予防の重要性を理解し、貢献したいと思います。今後もそのために努力してまいりますので、ご指導、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。以上で発表させていただきます。
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