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週報
Weekly Report

公開日:2022/11/22  内容:第2877回(2022/11/15)レポート

例会予定

**第2878回例会のスケジュール**
11/29(火)卓話 講師:加賀谷 崇文様(秋草短期大学地域保育学科教授同学科長 臨床心理士) 演題:「臨床心理士の仕事について」 会場:ベルヴィ ザ・グラン

**次回以降のスケジュール**
12/6(火)年次総会 会場:ベルヴィ ザ・グラン
12/13(火)卓話 講師:宮本 優様(所沢観光情報・物産 YOT-TOKO館長) 演題:「未定」 会場:ベルヴィ ザ・グラン
12/20(火)クリスマス会(移動夜間例会) 会場:東京湾クルーズ
12/27(火)休会( 定款の規定により )
1/3(火)休会( 定款の規定により )
1/10(火)休会( 定款の規定により )
1/17(火)新年会(移動例会)

お客様紹介

鳥居 由美子さん

皆様こんにちは、今日のお客様をご紹介いたします。
国際ロータリグローバル補助金候補生の佐藤哲郎さんです。よろしくお願いいたします。

会長の時間

五十嵐 俊昭 会長エレクト

改めまして、皆さんこんにちは。最初から取ろうと思ったんですが、点鐘の時にマスクを取るのすっかり忘れました。

 今日もウイルスとの共生っていうこと卓話があるんですが、私から個人的な話ですけど、あんまり心配しなくてももういいんじゃないかなと思っております。正直に言うと私も1回かかりましてですね、正直言って何にもなかったっていうか、10日間の隔離が苦痛でして…あそこまでやる必要ないんじゃないかなと思ういました。今日の卓話もいい話が聞ければと思っております。
 会長の持ち時間は、4、5分っていうことで話聞いてるんですが、何を話していいのかわからないものですから、私のこのロータリーに入会した経緯をお話させていただければと思っております。私が、所沢商工会議所の青年部の会長を仰せつかっている時に、前会員の深井会員、三芳会員、それと現会員のですね内田勉会員が夜のお店におりました。私がたまたまそこにで出くわして、3人に「お前ロータリーに入れ」と「何言ってんだこの人たちは」と思ったんですけど、その勢いでなんだか知らないですけどそのまま会員として入会させていただきました。ご経験されてる方が2、3名おられるんですけど商工会議所の青年部の会長職は次元が違う忙しさでした。その年の5月は、会社に4日か5日ぐらいしか行っていません。あとは、ずっと北海道とか、福井とか、日本の国内ではあるんですけどもあちこちの商工会議所のところで打ち合わせがありました。こんなことやったら、会社潰れるんじゃないかと思ったんのですが、案の定20パーセントの減益ということでになりました。それをそのままロータリーも一緒にやったら、私会社行く時間ないなと思ってかなり休みが多かったんです。その時に先輩たちからですね。「お前、たまには出てこい」とだいぶ怒られた記憶があります。

 年を重ねていくうちに、ロータリーの生活も、奉仕の精神というのが私の肌に合ってるなってのを感じてきました。私、西武ライオンズさんと関わりがあり、ロータリーに入ってから、もう長い間ご協力させていただいてるんですが、毎年、社会福祉協議会さんの方にお願いをして、毎年野球の観戦チケット40席分と40着のユニフォームを送らせていただいてます。数えたらもう19年になりました。参加された親御さんとお子さんから「あまり行く機会がない野球を楽しませていただきました。」と毎年お礼の言葉をいただきます。40席を大体親子で行くものですから20組の方が必ず手紙をくれるんです。「楽しかった」これだけなんですけど、まあそれが嬉しくて、会社の業績悪くなっても、これだけはまだ続けていきたいなというのがあります。

 業界的な話でいきますと、このロータリー等の奉仕団体は、我々IT業界の人間はあまり馴染まないというかなかなか入っていかないです。東京も各地方も入っていく企業がなかなか少ないです。それでいてMicrosoftのビルゲイツは、自分の財団をやっておりまして、福祉関係のとことか奉仕活動やられてるって話は皆さんマスコミでは聞いてると思います。本当にこの少ないです。私は、このIT業界にいながらもロータリーで奉仕活動やっていきたいと思っております。

最後に来年度私が会長をやらせていただくことになると思います。少しずつ、お声をかけさせていただくんですが、皆さん、委員会をお願いすることが多々あると思います。その時は快くお引き受けていただければと思います。よろしくお願いいたします。
以上で会長に挨拶させていただきます。ありがとうございました。

幹事報告

道口 泰己副幹事

第44回バギオ訪問交流の旅の募集要項が届いております。ご希望またはご興味がある方は事務局へお問い合わせください。

先週もご案内した通り、クリスマス例会出欠席の締め切りは12月3日となっております。お忘れのないように皆様もよろしくお願いいたします。

続きまして、来週22日は定款の規定より休会ですので、お間違いのないようお願いいたします。

最後になりますが、本日梅沢さんより、ぶんかもちの差し入れをいただいております。皆様大きな拍手をよろしくお願いたします。

委員会報告

親睦活動委員会
井関 克行委員長

皆さん、こんにちは、親睦委員長の井関でございます。
 クリスマスパーティーのご案内させていただいてるかと存じます。締め切りの方が迫ってきております。
ぜひとも皆様振るってご参加をいただきたいという風に思っております。
また、再度ご案内させていただきますが、車で来られる方につきましては駐車場が有料になるんですがご用意ございますので、そちらをご希望の方も合わせまして、事務局の方にご連絡いただけますと助かりますのでよろしくお願いいたします。以上です。

ロータリーの友11月号の紹介
広報雑誌委員会
岩井 英雄さん

ロータリの友11月号の紹介させていただきます。

【横組み】
30ページ…『友』創刊70周年特別企画ということで、9月号が1回目の紹介だったのですけれども、今回2回目ということで、1970年から80年代にかけての記事の紹介というのが出ております。
30ページの左の方に、1970年1月号、職業奉仕論ということで、松下幸之助さんのコメントが紹介されています。読ませていただきます。職業奉仕ということ、企業というものは、天下の金、天下の日、天下の土地を擁して事業をいとなんでいるのである。だから、その企業が事業活動を通じて、何かしら社会にプラスするものを生み出さなければ、その企業の存在の意義はないと言っていい。ということを紹介しております。
同じ30ページの右上ですね、縦組み・横組みにと書いてあります。ロータリーの友創刊時は、横組みでスタートしたとそうです。ただ、横組みで発行してる中で、やはり縦の方も読みやすいんじゃないか、という意見も出てきまして、1972年の1月から今の形式になりました。この縦組みと横組みの形が約50年続いてるという紹介がされております。
38ページ…時系列で年代別にいろんな出来事が紹介されてるんですけれども、1978年に女性入会への道筋ということで、1978年の3月アメリカでドアテというRCがあるんですけれども、そこのRCで3人の女性を入会させたというう経緯がありました。ただ、その理事会の方で女性を入会させたということでこのドアテRCが除名になったということが、紹介されています。その後、裁判が始まりまして、カリフォルニアの上級裁判であるとか、最終的には、アメリカの最高裁まで裁判が行われ、結果的に女性の入会が認められました。女性の入会が正式に認められたのは、1989年の7月と39ページの上の方に載っております。

【縦組み】
20ページ…ロータリーアットワークの中で「幼い命を守るため、手洗いをレクチャー」ということで、旭川西ロータリークラブが紹介されてます。私、旭川支店にいたことありますので、目に止まりましたのでご紹介させていただきます。コロナのパンデミック対策ということで手洗いうがいというのを推奨されてると思うんですけれども、日本では子供の頃から、教育上手洗いうがいということが言われてますので、習慣化はある程度はされてますが、世界に目を向けると、その手洗いうがいが習慣化されていない国が結構あります。という話からスタートしてます。記事の真ん中ぐらいなんですけれども、ユニセフの統計によりますと、そのような地域では5歳未満の子供が35秒に1人肺炎で亡くなり、60秒に1人のペースで下痢により亡くなっているということです。いずれもこの亡くなっている子供の90パーセントが開発途上の国に暮らしているお子さんということになります。この旭川西シロータリーとしては、そういう開発途上国のお子さんたちに、この手洗いの習慣を身につけてもらいたい。ということで、渡航可能な国ということで、カンボジアを選んで、カンボジアに行きました。この旭川西市ロータリクラブから、9人ほど行って、手洗いを習慣化するう活動っていうのをやってますということです。直近でまだ感染者数増えてきてると思うんですけれども、今日の話があるかもしれませんけど、引き続き、注意はしていきたいな、という風に思います。以上になります、よろしくお願いします

スマイルボックス

スマイルボックス委員会
篠宮 克彦 委員長

三上年度:265,701円

三上 誠さん 淺海 剛次さん
 本日は日高RC40周年の式典に出席させて頂きますので欠席します。また五十嵐エレクト道口副幹事よろしくお願いします。

三上 誠さん 新井 重雄さん 日向 貴一さん
 11月13日に開催された所沢市表彰式で、所沢ロータリークラブ・観光協会・法人会が表彰されましたのでニコニコ致します。

梅沢 好文さん
 秋天好日ぶんかもちご賞味ください。

鳥居 由美子さん
 今日はグローバル補助金奨学候補生の佐藤さんがお世話になります。よろしくお願いします

鳥居 由美子さん
 先週、家で転倒し左肩を骨折してしまいました。高齢者の皆様くれぐれも気を付けましょう。

井関 克行さん
 おかげさまで、8日に第二子の男の子を授かりました。年をとってからの子育ても大変ですが、ロータリー活動もがんばります。

北田 功さん
 本日、早退します。

出席報告

出席向上委員会
市川 雅巳委員長

例会    総数  出席       欠席   %
2877回  59名  31名(Zoom 2名)  28名  59.62%

卓話 講師:佐藤 哲郎様(2023~24 国際ロータリーグローバル補助金 奨学候補生)
演題:「ウイルスとの共生は可能か、最前線の現場より」 会場:ベルヴィ ザ・グラン

講師紹介
井関 克行さん

それでは、本日の卓話のお講師の方をご紹介させていただきます。佐藤哲郎様でございます。
国立研究開発法人 国立国際医療研究センター 国際感染症センターというところにおかれまして。、特任研究員、そして、臨床検査技師でいらっしゃいます。
本日は2023年2024年国際ロータリーのグローバル補助金奨学候補生として卓話をしていただきます。スポンサークラブは入間ロータリークラブでございます。本日のテーマは、「ウイルスのとの共生は可能か、最前線の現場より」ということで、ちょっと第8波の足音も少し聞かれる中で、皆さん非常に関心おありかなと思いますので、是非ともお聞きいただければなと思います。それでは佐藤様よろしくお願いいたします

講師:佐藤 哲郎様(2023~24 国際ロータリーグローバル補助金 奨学候補生)

 ご紹介いただきありがとうございます。22年度、23年度グローバル第2570地区グローバル補助金候補生の佐藤哲郎と申します。
 スポンサーロータリークラブは入間ロータリークラブ様に勤めていただいておりまして、カウンセラーは細渕様にめていただいております。

 現在、私は先ほどご紹介いただいた通り、国立病院のコロナ病棟で働いております。その関係で、今回はこのようなウイルスとの共生は可能か、最前線の現場で感じたことと題してお話しさせていただきます。今回、このような、貴重な機会を設けていただき、ありがとうございました。スライドの文字が小さくて見にくいかと思いますので、スライドは参考程度に今日はお話しさせていただければと思います。

 この右上の写真はですね。2年ほど前に、私が厚生労働省のクラスター対策班として働いていた際に、NHKスペシャルから取材いただいた時の写真でして、ただ、その時、私も専門家として映されてはいたんですけども、この不織マスクでなく、ポリウレタンのマスクをつけていたところを映されてしまい、後からヒヤヒヤしたという思いがあります。

 本日は大きく3つお話しさせていただきます。

 まず、私の簡単な自己紹介と、ロータリーの重点分野に関連した活動としまして、大きく2つ。1つ目は私、青年海外協力隊で、中米のホンジュラスという国に派遣されておりまして、その時に母子の保健、母子の健康に関する活動をさせていただいておりました。2つ目が、本日の題にさせていただきました、日本でのコロナ対策の話、これはロータリーの重点分野で言うと、疾病予防と治療の分野に当たるかと思います。最後に留学先で何を学びたいかというところをお話しさせていただきます。

 まずですね、私、今の勤務先は実は新宿なんですけれども、生まれは長野市育ちは静岡県で…埼玉とのゆかりは、祖母というか父方の実家の親戚がみんな埼玉加須市にいることで、今回第2570地区から応募させていただきました。なので、私の思い描く埼玉のイメージというのは、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」と。利根川に広がる広大な田園地帯が、私の埼玉の1番のイメージでして、今回このロータリーグローバル補助金の奨学候補生の一環として、2570地区のいろんなところで行かしていただき、埼玉には色々なところがあるんだなということを勉強させていただいております。ただ、やはり私の中での原点というのは、田園風景。そしてこの実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言葉は、これから忘れずに生きていきたいなと感じております。

 私が感染症に興味を持ったきっかけとしましては、この感染列島というまさにこのコロナ禍を描いたかのような、コロナのパンデミックというか、感染症のパンデミックが起きたのをシチュエーションとした映画が10年ほど前に、妻夫木聡、檀れいが主演で公開されまして、その時私は高校生だったんですけれども、「いつかこういった時代が必ず来る」と、高校生の時に私1人で興奮しまして、その時たまたま高校の理数科という3年間、理系科目を中心に学ぶところにいた関係で、高校2年生の1年間何かしらを研究しなきゃいけないということで、学校の校庭の土から新種の細菌を見つけることができたらとても面白いのじゃないか。それで、それがまた生活や薬まで行ったらすごいとは思うんですけども、洗剤だとか、そういったいろんなところにそういった抗生物質、細菌が出す物質が生かされているので、そういった新しいものを見つけることができたら、すごいんじゃないかという思いで、1年間研究に没頭しました。結果、静岡県のコンクールでは、最優秀賞をいただくことができました。せっかく見つけたのだから、名前をつけたいというところで、、学校の先生と色々模索したんですが、結果的にDNA解析までして、新種までは見つけることができたんですけども、名前をつけるには、特許料が20万ほどかかるということでお金がかかるんだな。と理解しました。やっぱり、菌も色々ありまして、外国人並みに違うタイプを見つけると、やっぱりその20万をかけるだけの価値はあるんですけれども、私が見つけることができたのは、人も1人1人、顔が違うように、まそこまで突き詰めれば、新種ってのは見つけられるよね。ということで、、そこから大人の階段を歩み始めました。

 大学に行ってからは、もっと感染症のことを学べる。臨床検査学科というところに進学しました。大学の時に長期休みの度に、東南アジアをバックパッカーで回っておりました。その際にエイズ孤児養育施設を訪問した際に、エイズという病気は、我々医学、医学的な分野からの解決だけでは解決できないんだな、ということを深く学びました。というのも、エイズという病気は、孤児院の子たちの親もみんなエイズで亡くなってたり、片親であったります。生産年齢、人口が奪われてしまうので、社会経済的な問題にもなります。それと背景とあるのは売春などそういった医学だけではどうしようもなならない問題が絡んでいるのだなということを現場に出ることで学びました。帰国した後に、大学生のうちから何かできることはないかということを考えた際に、エイズ関連ということで、日本の性教育も遅れているという話を聞いたことがあったので、コンドームの着ぐるみを着ながら、名古屋の中学校、高校を対象に性教育、主にコンドームの付け方をどうやってつけるのかとか、あと、エイズの差別偏見をなくすための活動というものを始めました。大学生までは主に臨床検査を学んでいたんですけれども、大学を卒業してからは、徐々に社会と感染症とのつ繋がりに興味を持つようになりました。大体医療系医療従事者というのは、大学を卒業したすぐ後は大学病院だとか、大病院に就職して、研修医になり、2、3年は研修の期間を積むんですけれども、私の場合は、もっと病院とか研究所とか、そういった狭い枠組みではなく、住民にもっと近い形で、感染症と社会とのつながりを学びたいとの思いから、青年海外協力隊で2年間いきなり発展途上国、中米のホンジュラスに派遣していただききました。その後は、大学の研究室だとか、東京都の研究所でエイズの検査をしたり、あとは、厚生労働省のクラスター対策班とも関わるんですけども、国立感染症研究所の専門家養成コースで、現在は感染症研究所の向かいにある国立国際医療研究センターという病院機能も備えた国立研究所で、コロナの入院患者を対象とした研究を主な仕事としております。

 続きまして、ロータリーの重点分野に関しての私の活動を紹介させていただきます。私の活動主にこの3つ、疾病予防と治療、水と衛生、母子の健康、3つとも深く関わるかなと思うんですけども、まずは、母子の健康に関して、ホンジュラスの経験を踏まえて、お話しさせていただきます。ホンジュラスはですね、、最近結構麻薬絡みで知られています。トランプが大統領だった時に、不法移民取り締まりのためメシキシコとの国境の壁を作るというふうに政策で言ってて、それなりに莫大なお金がかかるから、問題になってたかと思います。実はその移民集団の出発点というのが、ホンジュラスという国です。南米と北米との間の細いところですね、中米にありましてで、私が派遣された当時は、治安が世界ワースト2位でした。殺人発生率というもので、大体その治安というのを測るんですけれども、当時日本の約200倍危険だと言われてる中、派遣されました。なぜそこまで治安が悪いかというと、やはり、南米で生産されたコカインとか、そういった麻薬が最大の消費国であるアメリカに運ぶ通路がこの中米を通っていまして、ちょうどホンジュラスというのはその中間地点に当たります。そのマフィアとかがガソリンを調達する中継地点になっているとで、その麻薬に絡んだマフィアの抗争が多くて、住民の成人男性はほぼみんな拳銃を持っているという状態です。私はアフリカとかの方が治安が悪いんじゃないのかなと思ってたんですけども、アフリカはやはりそのそこまで銃社会でないので、何かあったとしてもナイフが多いんですけれども、私がいた国はサッカーの後、パーティーとかに行くと大体撃ち合いになっているという状況がありました。もう、スマホケースと同じ感覚で、拳銃ケースが売られていて、で、成人男性はみんな持っているというのが常識な銃社会でした。そのような国で、私は主に性教育をやっておりました。私の専門分野というのは、やはり感染症ですので、その分野に関して何か貢献するということで、性教育の分野を担当しました。向こうには、養語教諭日本で言う保健体育の先生というものがいないので、向こうの中学校、高校の理科の先生を対象に性教育をしてもらえるよう、研修会をしている時の写真です。日本でやってたようにコンドームの着ぐるみを着ながら、1番力を持っているのは、男尊女卑の影響も日本よりさらに強い国ですので、おじさんたちに働きかける必要があるということで、コンドムの着ぐるみを着ることで、少しキャッチーな感じになりまして、接しやすく声を掛けてもらいやすくなりました。それで。コンドームを配りながら啓発活動を展開しておりました。日本の性教育との相違点というところは、先ほど言った保健体育の授業がない、あと、今話題のLGBTといった性の多様性を教える機会が、やはり日本よりさらに少ない。あと、そもそも若年層の人口が25歳くらいの人口が1番大きい日本とは違うので、そういう若年人口がすごい多いせいで、雇用が少なすぎて、そもそも家族計画が難しいというのはあります。向こうでいう東大といった最高学府を出た学生でも、就職の口が少なすぎて就職につけないです。もし、私が向こうの国で生まれて、近所の東大出たお兄ちゃんが就職もつけず、フラフラしてたら、そりゃ高校生で子供を生んで幸せにしてる家族もいっぱいいるので、そういった選択肢をするのは当然のことだなと思い、身に染みて感じました。
 日本よりも良かった点というのはですね、避妊方法の多様さ、日本はやはりコンドーム主体なんですけれども、向こうは、ピル。日本でも導入されてはいるんですけども、やはり認知度は日本はすごく少ないです。その点、ホンジュラスはいろんな避妊方法、インプラントというホルモンを抑制する薬を入れたりだとか、そういったアクセスの良さというのもありました。あとは、日本に失われてしまったことなのかなというんですけども、地域全体で子育てをする習慣というのが、まだ向こうには残っておりました。日本だと、どうしても若年で子供を生んでしまうと、高校を退学せざるを得なくなって、その後経済的に貧困に陥ってしまい、負のループに巻き込まれてしまうというイメージがどうしても強いんですけれども、向こうではその地域全体というか、親戚一同が同じところに住んでる関係もあるんですけれども、そういった関係で、日本より子育て、若年妊娠をしても、子育てをしやすいんではないのかなということを勉強になりました。今も感染症の仕事をしながら、NPO活動の一環として、日本の性教育にも活動しております。中、高生を前にお話をする機会だとか。あと、ホームページを介して、メール相談、私自身も漫画に登場させていただきまして、性感染症のことをお話しする機会をいただきました。性感染症は私の考えだと、感染症の中で1番賢い感染症なんじゃないかなと考えております。というのは、症状がなかったり、軽かったりで人を殺さないっていうところがまず1つです。人を殺さないがために後遺症になってずっとい続ける。これはですね、エボラとか、もっと重大な感染症を考えてもらえるとわかりやすいかと思うんですけども、エボラとかは、私のにとっては、不器用な感染症なんじゃないかなと考えております。というのは、エボラはやはり9割だとか95パーセントとか人を殺してしまうことがあります。そうなってしまうと、やっぱりウイルスの視点となって考えると、人を殺してしまうことは、ウイルスにとっても良くないことなんです。人を殺してしまうと、自分にとっての栄養素がなくなってしまうわけですから、他の人に感染して、まあ引っ越しをしなきゃいけない。その点、性感染症は感染したことはわからず、知らず知らずのうちに人に寄生して一緒に共生して、たまにエイズのように人を殺してしまうこともあるんですけれども、基本的には一緒に共生する。今回の題にさせていただいたコロナとの調整という観点からも、徐々にコロナもこのように弱毒化して、その代わり感染力を強めているので、ま、今後共生は可能かという題にさせていただいたんですけども、もう今後は共生せざるを得ない社会になると思います。

 ホンジュラスに行った時に、私、ロータリーのことを初めて知りました。私が一旦派遣されていた町の1番のシンボルで、紙幣の中にも登場する橋なんですけども、この橋の建造にもロータリーが関わってました。また、相模原のロータリークラブが私の居た地域のクリニックに、エコーの機材をグローバル補助金の一環として寄贈してくださいました。私が向こうにいた時から、ロータリーは、日本というか、世界にも支部があるってこともそこで知りました。ロータリーという団体には奨学金というありがたい制度もあるんだなってことを派遣中に学びました。これは余談なんですけども、日本のサブカルチャーっていうのは、向こうでも大人気でした。私もドラゴンボールの孫悟空の着ぐるみを着ながらイベントに参加してたところ、現地でいう朝日新聞のような2大全国紙ででっかく私がとり取り上げてもらいました。今後は、私が専門とする感染症の予防、啓発をするのにも、こういった日本のサブカルチャーを使ってアピールするのは、とてもいいことなんじゃないかな、と考えた次第です。

 続きまして、本題であるこの疾病予防と、治療の分野のお話をさせていただきます。私は厚生労働省のクラスター対策班の一員として、3年前、コロナ、パンデミックがちょうど始まった時から活動しました。最初は中国の武漢から帰ってこられた方のチャーター便の受け入れ対応を和光にあります税務大学校で始めまして、その後は千葉県にありますホテル三日月で対応にあたったり、その後は、全国各地の病院とかを中心にクラスターが発生された際に派遣されて、現地で対策を取るという任務を負っておりました。今でいう保健所がやってるような作業、実際に紙カルテから、コロナ患者さんとどの患者さんが接触したのかというところを特定、濃厚接触者の特定とかをやって、あなたは隔離、自宅隔離してくださいだとか、そういったことをしていました。実際にクラスターが発生した病院で、宇宙服のような防護服を着て、そのような対応をしておりました。実際にクラスターが起きる病院っていうのは、精神科病院であったりだとか、リハビリテーションの病院であったりだとか、本来であれば、感染症を専門としてない病院で広まってしまうことが多かったです。今もそうなんですけれども、そういった病院で、どのように感染管理をすべきかということを指導して回っておりました。当時、私どもクラスター対策班で一番問題だったのは、このコミュニケーションいう部分です。実際に最初の頃は、北海道が集中的に一番被害が大きくて、私も北海道に3年前の2月に派遣されていました。私どもがコミュニケーションで実際に誤ってしまったのが、記事になりました。記事にはで、感染症対策の職員が派遣されて、PCR検査の対象を絞っているから、検査難民を生んでいるというふうに報道されてしまいました。それに対して、我ら私どもの感染症班の所長が反論したという記事も出てるんですけれども、実際にこの背景には、当時PCRの検査も今ほど広まっていない中、この人たちをPCR検査したら、確実に陽性になってしまうだろうっていうのが我々専門家にはわかっていました。その方々の陽性が判明してしまうと、明らかに若年で元気なのに、当時の法律だと感染症病棟に入れなきゃならずで、その元気な方々で感染症病棟を埋めてしまうと、本当に入院が必要な人たちがいざという時に、病院に入院させることができないということが、もう目に見えていました。私どもがそのように感染症検査の対象者を絞っていたんですけども、そのようなことの背景まで詳しく説明できなかったというような後悔があります。

 今回のようなこの感染症のパンデミックと、インフォメーションの大量の情報が招く、このようなトラブルをインフォデミックと呼んでいます。20年前と比べて、私どもが受ける1日の情報量というのは、約70倍になっております。台湾政府が作った台湾で、トイレットペーパーがなくなりますよ。というデマに対して、このおじさんが人間には1人1つしかお尻がないから大丈夫だよ。というユーモアを交えたPRを知ったのに対し、私ども日本のコロナ対策班は、もう一辺倒の広報の仕方しかわからなかったので、ユーモアを交えた、このような情報発信ができなかったという反省点がございます、私が実際に担ったインフォーデミック対策としては、広報担当官としての記者会見のサポートと、実際に私が派遣された現場からの情報発信、あとは特に情報が届きにくい、在住外国人への情報発信という点がありした。従来の日本の感染症対策の流れはこのようになっております。感染症が発生してから、原因を究明してで対策を考え、市民の皆様に行動変容を促す。その部分の広範な部分を研究者がウイルス学などの研究者が担わなければいけないという状態にありました。
 対して、欧米は、この最初の部分の調査研究の部分は、研究者が中心になって進めるんですけども、この市民の方に広めるのには広報担当官っていう方がいて、市民の方は詳しくないので、どのように伝えたらいいのかというところまで考え、橋渡しする機関があります。その点が日本の感染症対策に欠けていたのかなと、個人的な感想としてあります。

 これは私が実際に派遣された現場で、どのような経緯で感染してるのかということを感染症研究所のホームページで公表していたんですけれども、やはりこう字が多くて読みにくいと思います。今思い返しても、これをパッと見て読む気になるかなと思ったら読む気にならないよなというような、当時、私どもも手探りで対策に当たっていて、現場で感じたことを発信をしていたんですけども、やはり所内でコミュニケーションの専門家がいないので、こういったことをどういうふうに公表したらいいのかということを相談できる相談先がなかったという後悔があります。あと、在住外国人への情報共有も問題となります。私自身が中米に派遣されてた際に、在住外国人だったので、やはりそういった外国人の方への情報伝達は遅れてしまうなという実感がありました。私は、スペイン語、ポルトガル語もわかるので、予防啓発資料を情報を発信しました。ネパール語でも情報発信をしました。

 それに関連しまして、今、当院に入院された患者さん、やはり新宿にある病院なので、外国人の方も多いんですけども、英語版の説明文章もあるんですけども、この優しい日本語という平仮名を使ったりだとか、あと、今まで文字で読みにくかったものを図式化して、分かりやすくすることで、外国人患者さんも研究もさせていただけるように工夫をして研究を進めております。
 半年ほど前ですね。ネイチャーに、私どもの研究の成果が公表されました。何をやったかというと、オミクロンの初期で、ちょうど昨年末なので1年半前だと思うんですけども、初期の頃は患者さんを退院させるのに、2回のPCR陰性が必須でした。そうなってしまうと、やはりPCRというのは、ウイルスの残害も検出するので、1ヶ月経ってもずっと退院できない人が出てきます。そのような人が増え、病床を圧迫してしまうと、医療崩壊を招いてしまうんです。けれども今回の私どもの研究でオミクロン株の病原性が同等であるということが明らかになったので、発症から10日経過したらもう退院できるよというような政策に反映させることができました。現在話題となっているサル痘にた関しましても、このWHOのレポートなどを私自身が翻訳しまして、厚生労働省に報告することで、コロナ以外の新興最高感染症対策も担っております。

 最後に今後の展望というところで、私はやはりクラスター対策班の反省として感じた行動変容につながるヘルスコミュニケーションを学びたいなと考えております。アメリカのCDCは日本より20年進んでると言われています。そこのCDCと同じキャンパスにある、エモリー大学というアメリカのアトランタにある大学で公衆衛生を学びたいと考えております。コミュニケーションによって人が動くプロセスっていうのは、実際に心理学者にによって五段階があるっていうことがわかっているんですけども、私はどのようなステップを踏んで、次のステップに行けるのか、というところも学びたいなと考えております。実際に私が記者会見の時に迷った、このアウトブレイクが起きた時のコミュニケーションをどのようにするのかということも、CDCから本が出ていて、日本語に訳された本もあるんですけども、やはり原文を読める力が欲しいなというところもあります。最後にこのポリオの問題もですね、未だに野生株が残ってる地域はワクチンへの抵抗だとか、そういったコミュニケーションがうまくいってないから招いてしまっているという事態もあると思います。将来感染症対策は、主に、感染症のコミュニケーションを用いたものになっていくと思います。なので、私はコミュニケーションを用いた感染症対策の専門家として、世界平和に貢献できたらなと考えております。ご清聴ありがとうございました。
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